謹賀新年

新世紀早々我が拙い家頁(ほおむへえじ)にお立ち寄り賜り、貴重な時間を頂戴すること、忝なくも勿体なくも、厚く厚く謝し奉る。

さて私儀、十六年前にパソコンを入手し、しかも賢明なるも同時にネットワーク接続を開始した。まず文字だけのパソコン通信にはまり、更にインターネットに取り込まれ、早およそ7年ほどとなる。もしこの体験がなかりせば、今の小生はどうなっていたであろうか??想像もできん。たぶん石巻から鮪船に乗るか、田舎で葱でも作っていたであろう。
また当初購入に反対し、新機種を持ち帰ると般若の如くなりし家人も、今や専用機を持ち、「ばーすでーぷれぜんとは、あくせさりーよりめもりーがいいわ」とまで宣うようになり、おかげで夫婦円満この上もない。

当時のインターネットはいかにも通信速度が遅く、湯水の如く金がかかり、盛況なるは「風俗関連」のみといった具合で、とても世間の善男善女にお勧めできる代物ではなかった。それでも文字に加えて画が出てきたときには、余りの驚きに狂喜乱舞した記憶がある。親譲りの新奇物好きの小生は「これぞ世の中を変える大発明」と直感し、その足で無謀にも高価な最速の通信機器を買いに走ったが、つい昨日のことのようだ。予想違わず、いつの間にかインターネットは大発展し、世を着々と変えつつある。

以来インターネットから頂戴した恩恵は数知れず、今やこれ無しでは生業も生活も立ちゆかんところまで来ている。企業や役所の情報提供もそれなりに役立ちはしたが、何と言っても頭が下がるのは、一円の得にもならない個人殿方の家頁。玉石混合とは言え、情報を発信してきた無数のボランティアたる個人殿の「やる気」と「自己顕示欲」には「世の中には好き者もいるもんだ」と、あきれながらも毎回感じ入るばかり。更に小生もいつかはこの世界に加わり、微力ながらも何か発信し恩返しをしたいと念願していた。

幸い夫婦共にふらふら遊んで暮らしているので、愚にもつかないコンテンツの案はある。またとりあえず家頁を作るぐらいの技も習得した。ところがこの頃夫婦共に生業がとみに多忙で、その気はあっても暇がない。鬱々としているうちに数年が経った。不惑の年なのに迷うことばかりなのは、誠に不徳の致すところで遺憾の極みである。

しかるに「新世紀にこれはいかん。光陰矢の如し。お前はこれで終わるのか?」との自省を込めて、師走も暮れゆく頃に、無謀にも「サーバー」なるものを申し込んでしまった(米国に借りてある)。更に「ドメイン(tomitaro.com)」とやらも獲得し、力業で家頁をスタートすることにした。まず「形から入る」のは当家のモットーである。いつのことやら分らぬが、とにかく内容も充実していきたい考えている次第。

されど家頁も、幼年期より「今年はやるぞ」と求めたまま書棚で死屍累々をさらしている日記帳達のようにならぬとは限らないが、是非とも御愛顧賜らんことを乞願う次第である。

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